低用量ピル

低用量ピルQ&A

ピルスタート外来のお知らせ

ピルスタート外来のお知らせ

せいこレディースクリニック銀座では、生理痛や生理不順、避妊の心配でお悩みの方に、低用量ピルの良さを知っていただきたいと考えています。インターネットで調べたり身近なピルユーザーの話を聞いてピルを使ってみたいけど、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いと思います。

ピルスタート外来のお知らせ

せいこレディースクリニック銀座では、生理痛や生理不順、避妊の心配でお悩みの方に、低用量ピルの良さを知っていただきたいと考えています。インターネットで調べたり身近なピルユーザーの話を聞いてピルを使ってみたいけど、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いと思います。

  • 自分にピルが合っているかどうかわからない
  • 実際のところ、副作用はどうなの?
  • 将来の妊娠への影響は?
  • 先生から直接話を聞いてみたい

たくさんの疑問・不安があると思います。女性の生活向上の助けとなる低用量ピル。正しい知識をつけていただきたいと思います。せいこレディースクリニック銀座で医師の説明をお聞きになりませんか? 以下の日程でピルの説明会と、それに引き続きお薬の処方をいたします。どうぞお気軽にご相談下さい。

毎週月・木曜日 1.13時~ 2.14時~
<定員>各時間あたり3~4名 所要時間:20~40分

(2名以上で参加される場合はご希望の日時で設定することが可能ですので、お友達などお誘い合わせのうえお問い合わせ下さい)

料金
説明・質問のみ 無料
ピルの処方を受けられる方検診あり 検診費用+ピル初回セット
(2500円x3か月分)
検診なし ピル1シート3500円x購入月分

※検診について:検診は自費となりますが、ピルを始められる方は通常15000円の検診費用が8000円でお受けいただけます。症状によっては保険診療になることもありますので、念のため保険証をお持ちください。

※当院で検診をお受けいただくとピルが1シート2500円で購入できます。
また、お得なポイントカードを発行いたします。詳しくはクリニックにてお知らせいたします。

ピルスタート外来をお受けになる方へ

ピルスタート外来をお受けになる方へ

ピルスタート外来を効果的に利用していただくために、事前にQ&A集をお読みいただくことをお勧めいたします。

基本編

Q

排卵を止めて体に悪影響はないのですか?

A

そんなことはありません。昔の女性は、妊娠・出産回数が多く、生涯の生理回数は50回ほどでした。それに対し、妊娠・出産の機会が減った現代女性の生涯の生理回数は450回~500回。生理や排卵が増えたことで、現代女性には子宮内膜症、乳がん、卵巣がんなどの病気が増加傾向にあると考えられています。ピルはこうした病気のリスクを減らし、女性のQOL(Quality of Life = 生活の質)を高めてくれるのです。ピルを中止後は3ヶ月以内に90%以上の方がピル内服以前の排卵周期に戻っています。

Q

低用量ピル(OC)とは?

A

OCとはOralContraceptivesの略称で、低用量経口避妊薬、または低用量ピルのことです。OCには、合成された卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)という2つの女性ホルモンが含まれています。低用量ピルは、3つの部位に作用して妊娠を防ぎます。
1番目は脳から出る卵胞を成熟させるためのホルモンの分泌がおさえられるため、排卵がおこりません。
2番目に子宮内膜(子宮の内側)の増殖を抑え、着床しづらくなります。
3番目に子宮頚管(子宮の入り口)の粘液を変化させ、精子が子宮へ入りにくくなります。ピルを飲む、ということは体内のホルモンが妊娠中と近い状態になります。そこで、脳は妊娠したと錯覚して、視床下部や下垂体からのホルモン分泌を停止するので、卵胞が成熟せず、排卵もなくなるというわけです。卵巣は妊娠している状態では排卵しません。
つまり、生まれつきヒトに備わっている仕組みを上手く利用したのが低用量ピルなのです。もちろん、低用量ピルを飲んでも不妊症にはなりません。ピルに含まれるホルモンは内服後に代謝・分解され、体内に蓄積するものではありません。ですから、ピルを中止した後の妊娠でも赤ちゃんには、影響はありほぼほぼません。また、赤ちゃんが欲しくなった場合には、ピルを飲まなくなれば排卵は再開します。

Q

ピルを飲むと生理の量が減ると聞きましたが、将来子供を産むときに問題はないのですか?

A

生理とは、子宮内膜が剥がれて出血する現象です。ピルに含まれるホルモンは合成された卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)で、これは子宮内膜の増殖(厚くなること)を抑えますが、ピルを中止後は卵胞を成熟させるためのホルモンの分泌が再開します。これによって卵巣機能が目覚め、自分の体で分泌されたホルモンの働きで子宮内膜は厚みを増してきます。

Q

他に副作用はありますか?

A

体がホルモンの状態に慣れるまで、吐き気やむくみ、頭痛が起こる方もいらっしゃいますが、これらの症状は1-2ヶ月で解消されます。まずは3ヶ月内服してみましょう。症状に改善がなく、日常生活に支障をきたす場合はピルの種類を変えるか、休薬してみましよう。当院の実績では現在毎月150人以上の方にピルを処方しておりますが、7割の方はピルの開始当初から何も症状がでませんでした。

Q

避妊以外のピルのメリットを教えて下さい

A

ピルには月経痛が軽くなる、周期が安定する、貧血が改善されるなどのメリットがあります。また、ピルによってホルモンバランスを安定させることで、ニキビが改善するということが科学的に認められています。他の治療法でニキビが治らずに悩んでいる人には、試してみる価値があるでしょう。ほか、卵巣ガンや子宮体ガンなどを予防する効果もあると言われています。たとえば、卵巣ガンに対する予防効果。近年、女性の出産数の減少によって、妊娠に結びつかない排卵が増えると、これが卵巣に大きな負担をかけ、卵巣がんの発生を促していると考えられています。ピルを服用することによって排卵を抑制することが卵巣がんの予防になると言われています。

Q

ピルにはいろんな種類があると聞きました。どれが自分に合っているか、わかりません。

A

ピルには、1錠中に含まれる女性ホルモンの量が変わらない「一相性ピル」と、数日ごとに女性ホルモンの配合が変わる「三相性ピル」があります。
「一相性ピル」には、一定量の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)が含まれています。21錠すべてが同じホルモン配合比であるために、飲み間違いがないことや、月経移動が簡単にできることがメリットといえます。
※当院では月経移動の診療は行っておりません。
もうひとつの「三相性ピル」は、一周期中の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを三段階に変化させています。ホルモンの配合比を生理的なホルモンの動きに近づけているのです。しかし、服用する順序が決まっているため注意が必要なのと、不正性器出血や乳房が張るなどの月経前症候群と似た症状が起こりやすいようです。
一相性ピルも三相性ピルも、避妊効果には差がありません。また飲み方の基本も同じで、21日間ピルを飲み続け、その後7日間の休薬期間をおき、これを一周期として繰り返します。これを21錠タイプといい、休薬4日目頃に消退出血(ピルによる生理のことです)が起こります。他には、7日間の休薬期間中にホルモンの入っていない偽薬(プラセボ)を入れ、28日間服用し続けるものもあり、これを28錠タイプといいます。28錠タイプでは、プラセボの4錠目頃に消退出血(ピルによる生理のことです)が起こります。生理中もプラセボを続けて飲み、1シートを終了したら新しいシートを始めます。ピルが初めてという方は、飲み忘れ予防のために28錠タイプで始められるとよいでしょう。当院では一相性ピル、三相性ピルともに21錠タイプと28錠タイプを用意してございます。

Q

太りますか?

A

低用量ピルの服用で太ることはないと言われています。日本で行われた臨床試験において、ピル内服中の体重の変化は、ほとんどの人が±2kgの範囲に落ち着きました。つまり、低用量ピルを服用した人と服用しなかった人で体重の変化に差はないということです。もちろん、適正な食事管理や運動をしてピルの内服中でも健康的にダイエットをすることも可能です。

Q

他の薬と一緒に飲んでも大丈夫?

A

日常使用する胃薬や痛み止めなどは、ピルと一緒に飲んでも問題ないことが多いです。しかし、一部の抗生物質や、結核の薬、てんかんの薬には避妊効果を低下させるものがあります。ピルの内服中にこのような薬を併用する必要がある場合は、コンドームを使用するなどして避妊に気をつけましょう。また、他の薬を併用していなくても、激しい下痢が続く場合などはピルの吸収が不安定になり、避妊効果が薄れる可能性がありますのでご注意下さい。他、セントジョーンズ・ワートというハーブを使用したサプリメントや糖尿病の薬、副腎皮質ホルモン薬などを常用している人がピルを飲み始める場合は、あらかじめ医師または薬剤師に相談してください。

Q

誰でも使えますか?

A

妊娠する可能性がある女性であれば、初経から閉経まで、いずれの年齢であってもピルを使用することに問題はないと考えられています。10代・20代はもちろん、40歳を超えた女性でも、喫煙、高血圧、糖尿病などの問題がない限り使用することができます。ピル服用に伴う心臓血管系のリスクは、健康な女性、非喫煙者では極めて稀なものです。ただし、ピルを飲んではいけない人もいます。子宮がんや乳がんにかかっている人、またはその疑いがある人。妊娠している人、かなり肥満している人、前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う偏頭痛がある人、35歳以上で1日15本以上喫煙する人、家族が血栓症にかかったことのある人、肝障害、心臓や腎臓の病気の人などです。

Q

ピルを始める前に子宮がんや性病の検査、血液検査などは必要ですか?

A

現在、日本産科婦人科学会のガイドラインでは必ずしもピルの内服前に子宮がんなどの検査を必要としていません。しかし、ピル服用前、服用後の健康管理として、せいこレディースクリニック銀座では1年に1回の婦人科検診をお願いしております。ご自身で人間ドックなどを受診されている方は今後もお続け下さい。検診を受ける機会がない方は、当院にお任せ下さい。当院では、ピルを内服されている方が気軽に婦人科検診を受けられるよう、通常15750円の婦人科検診を8400円で行っております(検診は自費ですが、症状によっては保険診療となる場合もございますので、念のため保険証をお持ちください)。
※検診を受けられていない方は当院でのピルの処方はできません。

Q

ピルはいつから飲み始めるのですか?

A

初めてのピル開始は、生理の一日目にスタートしていただきます。これが基本となり、その後はずっと28日サイクルを続けていきます。他にサンデースタートという方法もあります。これは生理が始まって最初の日曜日に服用を開始する方法です。サンデースタートだと毎月の生理開始日が火曜日か水曜日になるので、週末に生理が重ならなくなります。最近はサンデースタートを希望する方が増えています。もう一つ、生理周期のいつからでも開始できるクイックスタートという方法もあります。いつも生理不順で、次の生理がいつ始まるかわからない、またはクリニックへかかるタイミングと生理開始日がうまく合わず、つい面倒くさくなってピルを諦める方もいらっしゃいます。クイックスタートなら、そういった悩みを解決できますのでピルを始めるタイミングを作りやすいでしょう。ただし、ひとつ大切な条件があります。それは、前回の生理開始からクリニックへピルもらいに来るまで(ピルを開始するまで)に、性行為が一度もない状態であることが必要です。コンドームで避妊をした場合でも確実ではありませんので、クイックスタートを希望なさる場合は条件を満たした上でピルの処方をお受け下さい。

Q

避妊効果はいつからありますか?

A

生理の一日目からスタートした場合は生理後には避妊効果があると考えて良いでしょう。サンデースタート、クイックスタートでは避妊効果がすぐには得られないので、飲み始めの最初の1週間は他の避妊方法(コンドームを使うなど)を併用してください。